11月9日に新潟県燕市の市立吉田中学校で女子生徒が転落死した事故について21日、2回目となる第三者委員会の燕市いじめ防止対策等専門委員会が開かれ、亡くなった女子生徒に関して集めた資料を元に検討し、来年1月13日に3回目を開くことにした。
委員会を構成する6人で2時間の協議のあと、吉沢克彦委員長が報道関係者の質問に答えた。吉沢委員長の話では、今回は女子生徒と同じ学年の児童や先生から聞き取りした資料の追加もあり、それらについて意見を出し合った。
女子生徒の周辺にどのような状況があったかを明らかにするため、資料を集められるだけ集めてほしいと求めた。女子生徒が作った作品、手紙、先生とのやりとりも資料として提出され、その中身を精査した。
3回目は来年1月13日に開くことに決めた。女子生徒の遺書にいじめという言葉もあったので、いじめを女子生徒がどうとらえていたかという実像に迫ることができるような聞き取りを求めた。
今回は聞き取り調査などもう少し足りない所を求め、客観性を担保するためにも学校や教育委員会で先生や生徒、保護者の聞き取りをこの年末年始に実施してもらうことで話がまとまった。「被害者の保護者とは小まめに連絡を取っていただいているので、気持ちなどをが知ることができるのではないか思う」。
前回、年度内に報告書をまとめるとしたことについては、期限にこだわるものではながい、年度内を目安にしている。
「本人がいじめと感じていたものについては、真摯(しんし)にいじめととらえて調査し、解決に向かうわけなので、少なくとも遺書にいじめられているということを含んだ文面があるということは、本人がそのようにとらえている事実は、あるだろう」といじめの実態の把握に努める考えを示した。
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