ボイラーやろ過器の大規模改修のため7月19日から5カ月間、臨時休館していた日帰り温泉「じょんのび館」(新潟県西蒲区福井)が12月21日、リニューアルオープンした。
じょんのび館は1993年に開館してから30年近くたって機械設備が老朽化。それに伴う大規模改修で、あわせて今まで以上に利用者から「じょんのび」とリラックスして過ごしてもらおうと、「今あるものを生かし、新しい“コト”を作る私たちへ」をテーマに改装した。
建築家の設計サポートを受けて空間を検討、再編集し、テーブルやいす、商品棚などの家具類をスタッフ全員の手作業で新しく作りあげた。また、その作業で出た端材を使ってロビーの水槽を取っ払って代わりに「かっこいい壁」と呼ぶ壁も作った。こどもエリアにはスタッフ手作りのお絵かきドームを設置した。
じょんのび館を運営する関越サービスグ ループ(小川和宣社長・新潟市西蒲区)のスタッフに臨時休館中の仕事をつくり、施設に対する愛着も生み出した。
ほかにも壊れて使えなかったミストサウナをスチームサウナにリニューアル。サウナのあとに外気の中で森林浴が楽しめる森林浴デッキも設置した。
じょんのび館はオープン当初、年間約26万人の利用があったが、新型コロナウイルス感染症が流行する前は12万人に減り、さらに感染拡大で10万人以下に減った。今回のリニューアルオープンによりひとまず感染流行前の年間12万人のレベルに回復することを期待している。