新潟県立三条高校(内田卓利校長・新潟県三条市)で24日、同校卒の滝沢亮三条市長、鈴木力燕市長、藤田明美加茂市長の県央地域3市長と同校2年生とのふれあいトークが行われた。
3人の弁護士を講師とした主権者教育「県央市(仮)市長選」のあと昨年に続いて開かれた。昨年は鈴木燕市長が都合で欠席だったが、ことしは3人がそろった。
三条高校卒業アルバムに残る3市長の高校時代の写真を投影し、それぞれ高校時代を振り返った。滝沢三条市長は根暗だったと言い、鈴木燕市長は心臓疾患でバスケットボールをあきらめ、藤田加茂市長はバレーボール部で理科の先生にとても世話になったなどと話したあと、2年生の質問に答えた。
高齢者社ドライバーの対策や政治家は当選するために政策が投票率の高い高齢者向けになって悪循環に陥っているといった質問が次々と上がった。
生徒会長の小野綾音さん(17)=加茂市=は、自身が生徒会を運営する立場から協働するために心がけていること聞いた。滝沢三条市長は、難しい言葉を使わずビジュアルに力を入れ、短いキャッチフレーズを活用する。
鈴木燕市長は納得してもらえるようにデータを整理し、信念をわかりやすく、なぜやりたいかを真摯(しんし)に説明する。藤田加茂市長は意見を出しやすい雰囲気をつくるようにして自分の本気度を伝える。三者三様の答えにそれぞれの個性もはっきりとあらわれた。
ふれあいトーク後、小野さんは「こんな機会はなかなかない。生徒会を運営するなかで自分は不器用でうまくいかず、似てるような立場の市長に聞きたかった」と言い、市長の回答には「参考になるところがあった。これからある体育祭に向けた取り組み方にも生かせる。とてもいい話が聞けた」と目を輝かせていた。