新潟県三条市西本成寺1、法華宗総本山「本成寺」でことしも仕事納めの28日の朝、恒例のすす払いが行われ、この1年でたまったほこりや汚れを掃除して新年を迎える準備をした。
ことしも山内住職や門前信徒、本成寺世話人など40人近くが参加。本堂から客殿や寂光殿、奥書院へと掃除を進めた。
すす払いと言ってもろうそくなど火を使う機会は限られるので、掃除するのはすすよりもほこりや汚れ。山内住職は、本堂内陣で金色に輝く須弥壇(しゅみだん)を化学雑巾でふいたり、はたきでほこりを払ったり、書見台をふいたりした。
世話人などは一列に並んでタケの棒で畳みをたたきながら前へ進み、畳みの目に詰まったほこりをたたき出して掃除機で吸い取った。
午前9時の新潟県三条市の気温は0.3度。青空が見えて日が差すことも比較的、穏やかな天気だったが、扉を開け放った本堂は体のしんから冷える寒さで、タケの棒でたたくと冬の空気をつんざくように爆竹かと思うよな大きな音が響いていた。
すす払いのあとは、みんなで昼食にカレーライスを食べるのが恒例だが、昨年に続いて新型コロナウイルス感染防止のため中止した。