新潟県燕市の鈴木力市長は官公庁仕事納めの28日、職員に対して年末のあいさつを行ってことしを締めくくった。あいさつの概要は次の通り。
職員の皆さん1年間、大変ご苦労さまでした。振り返ると昨年に引き続きことしも新型コロナウイルス感染症拡大の防止対策に明け暮れ、翻弄(ほんろう)された1年だった。
国がころころ方針を変えるなか、とにかく速やかに進めようと皆さんと一生懸命、取り組んだ。立ち上がり当初、予約が取りづらい状況で混乱が発生したが、全庁あげて体制を構築。ほぼ毎日、時には1日2回、3回と会議を重ね、職員と知恵を出し合って円滑に進むように取り組んできた。その結果、国が11月末までのワクチン接種完了の方針のなか、燕市は10月中にはひと通りの接種が完了し、今もきめ細かなフォローを続けている。
VRS(ワクチン接種記録システム)を見ると接種率は、1回接種が91.9%、2回接種が91.3%で、92%近くが2回目の接種を終え、携わった職員に心から感謝する。
コロナ対策を進める一方で、いろいろ重要な課題も前に進めることができた。県下初の電子図書館、オンライン相談や動画を駆使した情報発信、デジタル障害者手帳などデジタル市役所を前に進める取り組みが一歩も二歩も進んだ。
教育面では読解力育成プロジェクトという新しい事業を立ち上げることができた。産業やまちづくりの観点でもイノベーション拠点の開設支援、まちなか再生モデル事業で、面的な新しい取り組みに着手でき、それぞれ民間から手が上がり、これからの民間の取り組みに期待がもてる状況になってきた。
観光面では道の駅国上の指定管理者に公募制を導入でき、4月以降の展開に期待ができる状況になった。ほかにもフードバンクを進るなどおいろんな細かい事業も着実に進めることができた。
それぞれ職員の皆さんの努力の賜物と思う。すべての事業の進捗に対して、職員に心から感謝、ねぎらいの言葉を贈りたい。本当にありがとう。
そして何よりも、東京2020五輪・パラリンピックの選手村の食堂で、燕市が作ったおもてなしカトラリーが使用された。11月には長年、連携事業を進める東京ヤクルトスワローズが20年ぶりに日本一になる大変うれしいニュースがあった。
全体を通すと思い出深い、印象深い1年だった。きょうで一部の職員を除いては仕事納めとなる。寒波がまだ続くようだが、年末年始、それぞれの家庭で有意義な時間を過ごしていただきたい。ただ、オミクロン株の拡大などやはり新型コロナは予断を許さない状況が続くようで、基本的な感染予防対策の徹底、節度ある行動をぜひとも皆さんに留意いただきたい。
来年は大河津分水通水100周年という非常に重要な年になる。1月4日に皆さんと元気な顔で再会し、新しい年に向けて邁進できることを願っている。あらためてことし1年、本当にありがとう、ご苦労さまでした。来年もよろしくお願い申し上げます。皆さん良いお年を。