大みそかの31日から元日1月1日にかけての新潟県内の年越しは大荒れの天気となったが、それでも日付が変わるタイミングに合わせて寺社は二年参りの参拝客でにぎわった。
31日の三条市の気温は最高−0.1度、最低−2.8度で、この冬2回目の真冬日となった。県内の広い地域に暴風雪警報などが発表され、県央地域では31日午後4時20分に燕市と弥彦村に暴風雪警報が発表された。
31日は夜になっても西寄りの強い風が吹いて時々、雪が降り、強風が積もった雪を巻き上げて地吹雪になることもあり、ツルツルになった道路が目立ち、時速20kmくらいでのろのろと走る車もあった。
弥彦神社では午後11時過ぎから二年参りの参拝客が増え始めた。荒れた天気のせいか出足はやや鈍いようだった。境内には見上げるような杉の巨木が林立していることもあり、弥彦神社までの道中とは打って変わって風がほとんどなく、穏やかだった。
一の鳥居前には大きな門松が飾られ、境内には臨時の授与所も設置された。拝殿の正面の参拝客から近いところに復活3年目の正月飾り「三光之飾(さんこのかざり)」も飾られ、正月ムードにあふれていたが、底冷えのする寒さに長居せず帰る人が多かった。
一方、燕市の戸隠神社は年が変わる前までに200人近くが拝殿前から境内の外まで延びる長い行列をつくった。年越しの大荒れが予想されていたので、二年参りは遠出せずに地元に出向いた人が多かったのか、例年より参拝客が多く、若者が目立ったのが特徴的だった。
午前0時、2022年(令和4)がスタートすると拝殿で太鼓を打ち鳴らし、参拝者の頭上を大麻(おおぬさ)で払い清めた。31日は午後6時から除夜祭の神事を行い、1日は午前8時からの歳旦祭で1年をスターとする。