官公庁仕事始めの4日、新潟県燕市の鈴木力市長は職員に対して年頭訓示を行って市役所の新年をスタートした。
鈴木市長は自身の正月を振り返った。ついに「Netflix」に手を出して「浅草キッド」と念願だった「愛の不時着」を見始めた。箱根駅伝の青山学院大学の優勝に貢献した燕市出身の3年岸本大紀(ひろのり)選手の活躍にもふれ、「放送中に何度も燕市出身という言葉が流れ、本当に誇らしい気持ちになった」と喜んだ。
年末のあいさつでも話したように昨年は新型コロナウイルスワクチンの接種や感染防止対策、デジタル市役所などウィズコロナ、アフターコロナを据えた新しい取り組みを進めることができたことに感謝した。
エゴサーチで見つけた燕市のふるさと納税に関するTwitterの投稿を紹介。投稿の内容は、今回は寄付先に3つの自治体を選んだが圧倒的に燕市の対応が素晴らしく、年末にもかかわらず入金確認やワンストップ申請書の送付などどの自治体よりも早く、利用者目線のサービスをしている自治体は今後も応援したいとあった。
「こういった燕市政に対する評価の言葉をたくさんいただいた。これからも皆さんの市民目線に立った取り組みをよろしくお願いしたい」と求めた。
ことしの十干十二支は「壬寅(みずのえとら)」。「壬」は、厳しい冬に耐えて、新しい生命を育む準備をしている状態で、「寅」は暖かくなって春の芽吹きが始まる状態。「冬が厳しければ厳しいほど生命力あふれ、新しい芽吹きが華々しく生まれる年で、「今のわれわれの状況に似ている」。
「新型コロナはことしもしばらく続くと思うが、明けない夜はない。ことし1年、頑張れば長い冬の先には、必ずやフェニックス、燕は大空に華々しく羽ばたくことができる」と。
ことしは大河津分水通水100周年の年。次の100年に向かってスタートを切る年にしたいとし、そして第3次総合計画、まちづくりマスタープラン、教育基本計画と計画づくりは目白押し。「ウィズコロナ、アフターコロナにふさわしい、脱炭素社会に向けた新しい取り組みを進めながら、希望あふれる良い年にしたい。燕市の進むべき姿を描く。そんな年にしたい」と願った。
これからまず新年度予算をしっかり仕上げて、3回目のワクチン接種も並行して行っていく。ことしも職員には苦労をかけるが、「われわれの励ましのエール、これを励みに、ともに取り組んでまいりたい」と協力を求め、「令和4年、2022年が市民の皆さんはもちろん、職員とその家族の皆さま方にとっても希望はあふれ、幸多い年でありますことを祈念する」と締めくくった。
訓示のあと、岸本選手の活躍について「しばらくけががあったが、見ごとに復活というか素晴らしい走りをしてくれて、ふるさとの誇りだと思うので、ことしも燕大賞を贈りたい」と話し、2月に帰省するという話もあり、その時は市役所に顔を出してくれることに期待していた。