正月7日に弥彦神社で弓始神事と 百射の儀 (2022.1.7)

新潟県弥彦村の越後一宮「弥彦神社」で7日、ことしも五穀豊穣と除災招福を祈念する弓始（ゆみはじめ）神事と百射（ひゃくしゃ）の儀が行われた。

百射の儀

伊夜日子大神が武勇に秀でたことにちなんで毎年正月7日に行われている。午前9時から拝殿で神事を行い、神前に七草の粥（かゆ）をはじめ特殊な供物を供え、天地四方に向けて弓太郎と弓次郎が「ビン、ビン」と弓を鳴らす鳴弦（めいげん）の式を行った。

弓始神事

そのあと拝殿わきに設けた射場で百射の儀。45メートル先にある直径約60センチの的に向けて10人の神職が合わせて100本の矢を放った。的に命中すると「あたーりー！」の大きな声が響き渡り、射手は棒を刺して立てた。ことしは昨年より15本少ない51本が当たった。

神事が行われている間は青空が広がり、 百射の儀が始まってしばらくたつと吹雪になる変わりやすい天気だった。射場の両脇には見物客カメラマンが並んで矢を射るようすを見詰めた。的に当たると「ドス」と思いがけず迫力のある音に「おー」と声を上げる人もいた。

百射の儀