和ろうそくの火をともし続けて商売繁盛や家内安全を祈る新潟県三条市の八幡宮(藤崎重康宮司)の献灯祭。14日夜から行われる神事に向けた準備で境内は朝からせわしない。
三条の小正月行事として今も多くの参拝者を集める、ほかではあまり例をみない奇祭。午後7時から拝殿で神事を行ったあと奉納された5貫目(約18.7kg)33本の大きな和ろうそくに奉納者が神火から分火したろうそくの火を移す。
そのあと裏手に建つ金山神社拝殿でも同様に神事のあと約80本のろうそくに点火。焼納場では参拝者が持ち込んだしめ縄や縁起物のだるまなどを燃やす。
13日からの雪で境内はあっと言う間に白くなり、献灯祭らしい風景に。14日は献灯祭を前に朝から境内の準備や露店商の店の設営が進み、日が差したり吹雪になったりと変わりやすい天気で、夜を待たずに朝から参拝に訪れる人が目立っている。