新潟県燕市は、市内のスポーツ施設などを管理する燕市スポーツ協会・ミズノグループの協力で15日、燕市体育センターでバドミントン女子シングルスの五輪メダリスト、奥原希望(おくはら のぞみ)選手(26)を講師にバドミントン講習会「ミズノビクトリークリニック」を開き、市内の小中学生が指導を受けた。
奥原選手は長野県出身。2016年のリオ五輪で銅メダルに輝き、先の東京2020五輪ではベスト8に。世界ランキング1位だったこともあり、世界大会での優勝も数多く、昨年の全英オープンで優勝、昨年12月30日の全日本総合バドミントン選手権大会でも優勝したばかりだ。
講習会は午前と午後の2回に分け、午前は市内バドミントンクラブの4チームの3年生以上の小学生43人と指導者、午後は市内中学校バドミントン部の2チームの67人の中学生と指導者6人が参加した。
奥原選手はノックの練習をする中学生を観察しながら、打点や視線などまさに手取り足取りで指導。ロブとヘアピンの打ち方の違いなどを指導した。
奥原選手は身長156cmと小柄で生徒の間に入るとまぎれてしまうほど。小学生向けの指導は優しかったが、中学生となると「OK、中学生ならできるでしょ?」と口調も厳しくなり、一方で「あー、いいよ!」とほめながら指導した。
中学生との対戦では、ポイントを奪われることもあったが、世界レベルの速さとパワー、シャトルのコントロールに中学生は目を見張った。対戦した燕中学校の女子生徒は「コントロールがうまくてなんかいろいろすごかった。ちょっと緊張し過ぎてうまく動けなかった」と息を弾ませていた。