帝国データバンクの調べでは、株式会社関川製作所(資本金600万円・西蒲原郡弥彦村美山674)は、 1月21日付で事業を停止し、事後処理を古島実弁護士に一任し、自己破産申請の準備に入った。
同社は1953年(昭和28年)創業、 61年(昭和36年)2月に法人改組した洋食器製造業者。スプー ン、フォーク、ナイフなど洋食器の製造販売を主軸に、器物の輸入販売も手がけた。なかでも主力のスプーンは「SS SEKIKAWA」のプランド名で得意先を経由し、サウジアラビアやドバイに輸出され、98年7月期には年売上高約12億4000万円を計上した。
しかし、その後は海外製品との競合激化から売り上げは減少傾向となり、加えてこのところは新型コロナウイルス感染拡大の影響から中東向けの輸出量が急減。2021年7月期の年売上高は1億5000万円にまで減少。売り上げ低迷に加えて原材料の価格高騰や供給制約が負担となり、資金繰りがひっ迫した。
さらに 21年末には前代表が死去したこともあり、支えきれずに今回の事態となった。負債は21 年7月期末時点で約2億3000万円 。新潟県内の新型コロナウイルス関連倒産はことしに入って5件目、累計では38件目。