「かぼちゃ電車」を鈴木英人やアンディ・ウォーホルに寄せてイラストに (2022.1.28)

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フード&バー「noanoa(ノアノア)」(新潟県燕市吉田大保町)を経営する石橋勝行さん(48)=弥彦村=は、旧新潟交通電車線を走った車両、通称「かぼちゃ電車」をパソコンを使い昭和のスタイルを借りたイラストを制作。28日から第四北越銀行吉田支店(燕市吉田上町)のロビーに展示している。

第四北越銀行吉田支店に作品を展示している石橋さんと展示作品
第四北越銀行吉田支店に作品を展示している石橋さんと展示作品

「かぼちゃ電車保存会」が旧月潟駅(新潟市南区)で保存活動している車両を撮った写真を基に、パソコン上で約3ヶ月、約180時間を費やして制作した労作だ。旧月潟駅の止まっているかぼちゃ電車を真正面から描いた作品を空の色を変えて早朝、昼間、夕方の3バージョン制作。さらにモノトーンの3バージョンを加えた6バージョンをそれぞれA1判サイズにプリントして6点を展示。連作として屏風もイメージしている。

石橋さんが180時間かけて制作した作品
石橋さんが180時間かけて制作した作品

FM情報誌『FM STATION』の表紙や山下達郎のアルバムジャケットのデザインを手掛けて1980年代を代表するイラストレーターとなった鈴木英人の作風に60年代にポップアートを誕生させた画家アンディ・ウォーホルの色を変えた作品を並べるスタイルを借りて昭和の懐かしさを漂う。

石橋さんは昨年夏、旧月潟駅に立ち寄り、かぼちゃ電車保存会がかぼちゃ電車を塗装して頑張っている姿に敬意を表したいと、作品を制作してポスターにして寄付すると会員に伝えた。

鈴木英人のようでありアンディ・ウォホールのようでもある懐かしさのある展示6作品
鈴木英人のようでありアンディ・ウォホールのようでもある懐かしさのある展示6作品

第四北越銀行吉田支店には、昨年秋にも古いモノクロ写真をカラー化した作品の展示を行なっている縁もあり、今回も展示することになった。石橋さんは「どんどん伝統文化が消えていく可能性がある。どうやって残そうか試行錯誤しており、若い人にも作品を見てほしい」と話している。


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