新潟県弥彦村は、18歳以上64歳以下の1、2回目の新型コロナウイルスワクチン接種を村民以外も対象に大規模接種を行ったが、3回目は村民以外に追加接種するワクチン量が確保できない見通しとなった。
27日、小林豊彦村長が明らかにしたもの。村民以外で1、2回目の接種を受けた人は、3回目の接種をそれぞれの自治体で受けるよう求めた。
全国的なワクチン接種が始まる前、弥彦村は国から大規模接種用の18歳から64歳まで配分のワクチンの確保を別枠で申請を勧められてすぐに手を上げた。学校教諭など村の運営に欠かせない人、弥彦村の事業所に勤務する人、燕市教職員など、村民以外を対象にしたワクチン接種を実施。村民約3,500人に加えて村外約4,200人のワクチン接種を実施した。
しかし、3回目の接種は村民分だけしか提供されず、県に問い合わせると国では大規模集団接種はあくまでも特別な例外枠で、3回目は認めないと回答があった。また、国は1、2回目の接種のワクチンの在庫の活用の検討を求めているが、弥彦村は残ったワクチンを五泉市と阿賀町に融通したため、在庫はまったくない。
弥彦村は、3回目の接種も1、2回目と同様、村民外も対象にした大規模接種を実施したいと考えたが、それに必要なワクチン量を確保できなくなったため、断念せざるをえなかった。
小林村長は「これで混乱が起こったらまずい。絶対に混乱が起こらないように早めに全部、言って、こういうことだとお知らせするしかない」、「1、2回目を打った人たちが3回目も弥彦でやってもらえるとずっと思っていたら、突然、だめだということがあってはならない」と話し、理解を求めた。
弥彦村では、村の大規模接種で1、2回目の接種を受けた村外の約4,200人には、個別にお知らせを郵送して周知する。