新潟県三条市・西四日町一丁目自治会の会長、古川隆明さん(75)が昨年11月30日付けで「令和3年度自治会等地縁による団体功労者総務大臣表彰」を受け、ことし1月28日、滝沢亮三条市長から古川さんに表彰を伝達した。
自治会などの地縁による団体の代表者として良好な地域社会の維持や形成に顕著な功績があった人を毎年、総務相が表彰しており、令和3年度は全国で151人、新潟県内では古川さんを含め6人が表彰された。
古川さんは元三条市消防長。熊本県出身で自衛隊に入隊して北海道で勤務したのち、姉が結婚して三条市に嫁いだ縁で、三条市へ移住した。
リタイア後、2001年4月に西四日町一丁目自治会長に就き、20年9カ月になる。長年、地域の見守り活動や衛生環境活動の統括を行い、地域行事などの円滑な運営と安心で安全なまちづくりに寄与している。
11年に建設された西四日町集会所の立ち上げでは、共同で利用する西四日町一丁目、二丁目、三丁目、四丁目の各自治会の考えをまとめてそれまで借り上げたいた用地を購入して建設、運営に貢献。施設の適正管理と地域内のつながりの形成に寄与している。
消防のキャリアを生かして災害などの非常時も避難誘導や行政側からの連絡事項を周知するなど、西四日町一丁目自治会内の命と財産を守るため、行政と地域とのパイプ役を担っている。
ほかにもアメシロ防除や泥上げなどの衛生環境活動の定期的な実施、児童の登下校時の見守りや夜間の町内見守り、自治会内の定例的な行事による自治会内の交流など幅広く活動。瑞宝双光章や三条表彰で自治功労で表彰も受けている。
滝沢市長から額入りの表彰状を受け取った古川さんは、「今までも数々の身に余る表彰を天皇陛下からもいただいた。本当にわたしは幸せ者だと思う。できるだけの範囲でやってきた」と話し、滝沢市長は「あと5年も10年もよろしくお願いします」とますますの活躍を願った。