2年ぶりの鬼踊りに向けて凍てつく夜のけいこ佳境 (2022.1.30)

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「節分」の2月3日に三条市・法華宗総本山本成寺で行われる節分大祈願会で2年ぶりに行われる鬼踊りに向け、鬼踊りを演じる本成寺鬼踊り奉賛会(小林敏文会長)は毎晩、冷え切った本堂で練習を重ねている。

本成寺鬼踊り奉賛会が鬼踊りに向けて練習
本成寺鬼踊り奉賛会が鬼踊りに向けて練習

本成寺鬼踊りは、1953年(昭和28)2月3日が今のかたちの最初の舞台で、同奉賛会は64年(昭和49)に発足。ことしは18日からほぼ毎晩、午後8時から1時間半ほどの練習を重ねている。

鬼踊りでは本堂が参拝客でぎっしり密集する。昨年は新型コロナウイルスのため鬼踊りは中止。ことしは本堂に入れる参拝客は招待客と祈とう申込者で200人ほどに制限し、規模を縮小して行う。

舞台も本堂正面と左右の3カ所に設けて、鬼踊りは正面の舞台で始まって途中から左右の舞台にも分かれて踊るが、ことしは正面の舞台だけに減らした。ただ、5匹の鬼が踊り続けると正面の12畳の舞台では狭いため、ことしは左右の8畳ずつの舞台を正面にくっつけて設置し、16畳に広くした。

本成寺鬼踊り奉賛会が鬼踊りに向けて練習

練習は腰を落とし、足を振り上げて歩くウオーミングアップから始め、通しげいこを2回する。鬼の歩き方は見ている以上にハードワークで、ウオーミングアップからすでに息が上がる。通しげいこはドラや太鼓の音、口上が響き、衣装を着ずに面だけ着けて道具を持って踊る。

本番と同様に扉を開け放った本堂は身を切るような寒さだが、「うおー!」と大きな声を上げ、少しでも強く大きく見えるように踊るうちに汗が噴き出す。踊りが終わると舞台の上に倒れ込み、しばらく動けないほどハードだ。

例年なら本番前の1月下旬の週末が福祉施設や商業施設などでPRも兼ねた出張公演を行っているが、ことしは感染防止のためすべて中止になった。鬼踊りは2年ぶりのブランクがあるが、昨年は燕三条駅前で行われた聖火リレー燕三条駅ミニセレブレーションの公演など出張公演もあったので、本番に向けて不安はない。

本成寺鬼踊り奉賛会が鬼踊りに向けて練習

会員は減少傾向で、ことしは18人。うち今回、鬼踊りに参加できるのは11人にとどまり、冒頭に登場する僧兵は本来、3人のところことしは1人だけで演じる。とはいえ鬼踊りができるだけでもありがたい。

会長の小林敏文さん(54)=三条市南四日町=は、「今回はとくに本成寺が鬼踊りをする方向で感染予防の規制や制限をしてくれ、意気込みをもってやってくれたのでありがたい」と感謝し、「1年越し、2年越しの練習をしていてチームワークはいい。最初から最後まですべての鬼が舞台に上がる状況はめったにないので、楽しんでほしい」と自身も本番を心待ちにしている。

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