新潟県燕市の燕地区にある小売店49店が加入する燕市商店連合会(遠藤重治理事長)は公認キャラクターを制作。名前を公募したところ1,602通もの応募があった。30日にその審査の結果が発表され、「燕太(えんた)くん」に決まった。
キャラクターは宮町商店街に2020年にオープンした若手クリエーターが集う「マルマド」のデザイナー、シマダマサノリさん(29)が制作した。頭に3羽のツバメを載せた青い怪獣のような姿。ツバメが描かれたエプロンを着けている。
燕の店が大好きで、いろんな店に手伝いに行く。身長110センチ、体重は背脂ラーメン5杯分、ちょっとおっちょこちょいでのんびり屋でお人よしといった設定だ。
ことし1月5日まで新設した連合会のホームページと各加盟店の応募用紙で名前を募集したところ、ネットで約1,200、応募箱で約400の計1,602通の応募があった。
応募作品のは今回の事業の実行委員会のメンバー10人ほどで審査した。1人が好きな作品を2点ずつ選び、投票でそのなかから7点にしぼり、そこからさらに2点にしぼって決選投票を行い、1票差で「燕太くん」に決まっり、次点は「スワッピー」だった。
「燕太くん」は6人の応募があった。30日に宮町商店街にある「つばめ産学協創スクエア」でキャクターの誕生祭を行って名前を発表した。
新型コロナウイルス感染防止のため、誕生祭のイベントを縮小。表彰式もいっせいには行わず、「燕太くん」で応募した6人はそれぞれ都合のつく時間に会場を訪れて賞品の菓子や日本酒、ジャムなど地元商品の詰め合わせた総額1万円相当の福袋を受け取った。
6人のうちのひとり、市内に住む40歳の男性は、夫婦と長女の3人でそれぞれ1点ずつ、応募した。男性は「エンタテインメント」から「エン太」の名前を考えてから、「エン」は「燕」の字をあてられると気づいて「燕太」で応募した。
キャラクター名に選ばれたというはがきが届いたときは「新手の詐欺かと思った。びっくりしました」と笑っていた。
「燕太くん」のパネルは、これから1カ月単位で連合会加盟店を回ったり、各加盟店のちらしに「燕太くん」をデザインしたりしで燕市の商店をアピールしていく。
実行委員のアイバ屋酒店(燕市中央通3)の相場純夫さん(56)は、1602点もの応募があったことに「ネットの力に驚いた」と予想以上の反響の大きさに喜び、「燕太くんのオリジナルグッズができてもいい」と燕太くんが大きく羽ばたくことに期待している。
燕市商店連合会のホームページ