16日朝に粟ヶ岳(1,293m)へ登山に出かけてから行方がわからなくなっている加茂市の男性は、3日目となった18日の捜索でも発見できなかった。
行方不明になっているのは、加茂市小橋2、会社員坂内克己さん(51)。16日午前7時ごろ、ひとりで粟ヶ岳へ登山に行き、夕方になっても帰宅しなかったことから、心配になった妻が16日午後3時41分、加茂署へ届け出た。
スマートフォンを携帯しており、16日はアプリによるGPSの位置情報を確認でき、加茂側の登山口から登って午後3時40分ごろ山頂に到着したのがわかった。
しかしその後、GPSの記録はなかったが、午後11時ごろに下田方向へ下りたのを最後にGPSデータが途絶えた。通話はできなてない。
16日夜に降った大雪で、県警ヘリで上空から捜索するとともに、ヘリから木の上へ降下するなどして捜索した。
下田側と加茂側に避難小屋があり、下田側には人影がないことを確認。加茂側は雪が深く、降下できず、夕方に捜索を終わった。
粟ヶ岳は新雪なだれが発生しやすい状況になっているため、地上からの捜索は危険性が高く、しばらくはヘリによる捜索を余儀なくされそうだ。