16日夜の大雪で新潟県三条市は午前9時で積雪が48センチに達し、2月を折り返して今シーズン最深となった。
気温も最高2.1度、最低−1.6度と低く、真冬同然の厳しい冷え込みだった。日中は雪が強く降ることはほとんどなかったが、深夜から西寄りの風が強まった。
積雪がゼロだった前日から一晩でまさに雪国に一変。一気に50センチも積もると除雪作業もどこから手をつけていいのか途方に暮れるほどだった。
朝の通勤時間帯は幹線道路でも圧雪になったところが目立ち、各地で渋滞が発生した。従業員が出勤できずに早めに閉店する小売店や、駐車場の除雪が間に合わないから臨時休業する飲食店もあった。
近隣の地域の午後4時の積雪は、加茂市55センチ、見附市73センチ、新潟市11センチなどとなった。
新潟地方気象台の17日午後4時56分の発表では、新潟県は18日明け方にかけて高波に警戒し、18日朝にかけて大雪や吹きだまりによる交通障害、佐渡では18日未明にかけて雪を伴った強風に注意、警戒を呼びかけた。
日本海には発達した低気圧があって南に進んでおり、北陸地方の上空約5000メートルには−39度以下の強い寒気が流れ込んでいるため、新潟県では大気の状態が非常に不安定になっている。低気圧は18日明け方にかけて新潟県から東北南部付近へ進み、その後は冬型の気圧配置となる見込み。