1月の箱根駅伝で2年ぶり6度目の総合優勝を飾った青山学院大学の復路7区を走って区間賞の快走で貢献した新潟県燕市分水地区出身の3年岸本大紀(きしもと ひろのり)選手(21)が24日、鈴木力燕市長を表敬訪問した。
岸本選手は2年前の青学の総合優勝では「花の2区」を任される大抜てきに見事に応え、6人抜きを演じて大きな注目を集めた。昨年はさらなる活躍が期待されていたが、故障で出場できなかった。
ことしは2位の駒沢大学に3分18秒差で1位でたすきを受け、4分51秒差に広げて8区につないだ。昨年の悔しさを晴らす快走だった。
2年前には市民を含め約200人が燕市庁舎を訪れたなかで岸本選手の凱旋セレモニーを行ったが、ことしは新型コロナウイルス感染防止のためセレモニーは行わず、鈴木市長への表敬訪問だけ行った。
岸本選手は2年前と同じように青学陸上競技部のウインドブレーカーを着て来庁。鈴木市長からこれも2年前と同様に燕大賞を贈り、その表彰状とトロフィーを手渡した。
岸本選手は再び燕大賞を受けたことに「自分の頑張りが評価されてうれしい」と素直に喜びを表した。昨年は故障で出場できず、陸上をやめようと思ったこともあったが、チームメイトや地元の人たち、家族の支えで乗り越えることができたことも打ち明けた。
今後については「箱根駅伝では2区を走りたい。卒業後も実業団で競技を続けようと思っているので、将来的にはマラソンも見据え頑張っていきたい」と話した。