残雪を使って除雪機を試してもらおうと除雪機や草刈機を製造するフジイコーポレーション株式会社(藤井大介代表取締役・新潟県燕市小池)は3月4日、新潟県三条市下田地区の「道の駅 漢学の里」を皮切りに県外を含む7カ所をめぐって開催する「残雪スノーロータリーフェア2022」をスタートした。
降雪シーズン前に開催できればいいが、雪がなければ実演ができず、降雪の真っ最中はフェアに参加するどころではないので、残雪を使って開いている。昨年初めて県内5会場で開き、好評だったことから、ことしは山形県と長野県の1会場ずつを含む7会場で4月2日までの開催を計画した。
「道の駅 漢学の里」では4日から6日まで3日間、開催。駐車場に積み上げられた残雪を使い、約10台の除雪機を持ち込んでデモンストレーションや作業体験を行い、最新の除雪機の能力を確かめたり、操作方法を再確認してもらったりしている。
価格は1台40万円から500万円くらいまでで、個人用に売れるのは100万円前後が主流。年々、出力が上がり、作業能率、メンテナンス性、雪の飛び、安全層などが工場していると言う。新潟に降る雪は湿っていて重く、堅いため、フジイコーポレーションの除雪機は構造が頑丈で耐久性が高く、堅い雪を崩す力が強いという。
4日、5日は40人ほどが来場した。下田地区や山手で豪雪地と言えるほど雪が深い。三条市内の市街地はほぼ雪が消えているが、下田地区はまだ厚い雪にすっぽりと覆われている。
手作業での除雪は困難で、ほとんどの家が除雪機を所有。50年ほど前から導入が始まっており、すでに2台目、3台目と買い替えしている家もると言う。下田地区の住民の除雪機に対する関心は高く、所有している除雪機が堅い雪をかんでくれない、部品を交換したいといった相談がある。
草刈機の前面に取り付けて雪を持ち上げたり運んだりできるパワーブレードもある。あわせて安全な除雪作業のために除雪機の安全講習も行っており、事故事例の紹介を交えて安全作業のポイントや除雪機の安全機構について説明している。6日は午前10時から午後4時まで。その後の開催日程、地区、会場は次の通り。