2023年度開院の県央基幹病院の隣接地で2年前に開校した三条看護・医療・歯科衛生専門学校(追手巍校長・三条市上須頃)で8日午前10時から第1回卒業式が行われ、医療事務学科の13人が巣立った。
医療事務学科のほかに看護学科と歯科衛生士学科があり、医療事務学科は2年制だが、ほかは3年制なので来年になって初めて卒業となるため、第1回のことしは医療事務学科だけの卒業式となった。
医療事務科の卒業生は、2年前に入学した13人がひとりも欠けることなく卒業式を迎えた。20歳の女性ばかりで、スーツやはかまで出席し、追手学院長から卒業証書を受けた。
式辞で追手学院長は、「一期生の使命感をぼくは信じている」と期待し、会津八一が学生に与えた「学規」 にある「ふかくこの生を愛すべし」、「かへりみて己を知るべし」、「学芸を以て性を養うべし」、「日々新面目あるべし」の四ヶ条を引用し、「学規の精神にのっとって医療界に貢献してほしい」と求めた。
卒業生代表のあいさつで三条市か長岡地域の診療所に勤務が決まった見附市の河村綺乃(あやの)さん(20)は、在学中にできる限りの資格を取得しようと取り組み、10くらいの資格を取得。「入学を決意したときに立てた目標を無事に達成できた」と話した。
学友や学校関係者、家族に感謝し、「この2年間で入学する前より成長することができたと胸を張って言える。この学校で学び、卒業できて本当にうれしい」と声を詰まらせて感謝の気持ちを表した。
卒業生13人のうち12人の就職先が決まった。3学科すべての卒業式となる来年の第2回卒業式は燕三条ワシントンホテルでの開催を予定している。