「つなぐ棚田遺産」に三条市の「北五百川の棚田」を選定 (2022.3.15)

農林水産省は14日、棚田地域の振興に関する取り組みが優れた棚田「つなぐ棚田遺産〜ふるさとの誇りを未来へ〜（ポスト棚田百選）」として、全国271地区の棚田を選定。新潟県三条市下田地区の北五百川の棚田もそのひとつに選ばれた。

「つなぐ棚田遺産〜ふるさとの誇りを未来へ〜」に選定された「北五百川の棚田」

棚田地域の振興に関する取り組みを積極的に評価し、棚田地域の活性化や棚田の多面的な機能を理解し、協力してもらおうと、あらためて優良な棚田を認定する取り組み。14日に開かれた外部有識者で構成する「つなぐ棚田遺産選定委員会」（第2回）で、全国の市町村が推薦した棚田を対象に271の棚田が選定された。

主な選定基準は、積極的な維持、保全の取り組みが継続される見込みで、棚田を含む地域の振興に多様な主体や多世代が参加していること、農産物の供給促進や国土保全、水源の涵養（かんよう）などの取り組みが優れた棚田であることなど。

北五百川の棚田は9.5ヘクタールで構造は盛り土した土羽（どは）。農産物の供給の促進をはじめ、良好な景観の形成、国土の保全、水源の涵養、伝統文化の継承、自然環境の保全、棚田を核とした地域の振興の取り組みに力を入れている。

取り組みの内容は、新潟県の名水で作る棚田は、棚田オーナー、米フェスなど各種体験イベントを通じて、おいしい棚田米を広くPRすることで地域おこしを実施している。1999年7月に農水省が選定した全国117市町村の134地区の「日本の棚田百選」にも北五百川の棚田が選定されている。

25日午後1時半からオンライン認定式が行われ、三条市では午後2時15分から市役所で認定証授与式を行い、滝沢亮市長から北五百川中山間地管理組合の飯塚健介組合長に認定証を授与する。

また、新潟県では8市町36地区が選定され、全国1位の選定数となっている。選定された新潟県の棚田は次の通り。

• つなぐ棚田遺産〜ふるさとの誇りを未来へ〜の選定について：農林水産省（新しいウィンドウで開く）