新潟県燕市の吉田本町(よしだもとまち)地区を中心にブランドキュウリ「もとまちきゅうり」を生産、共同出荷する本町そ菜出荷組合(加藤達男組合長)は17日、燕市の学校給食用に寄付する「もとまちきゅうり」50本入り30ケース、1,500本の目録を鈴木力市長に手渡した。
新型コロナウイルス感染症による臨時休校で自宅で過ごしている子どもたちに元気を届けようと、2年前に初めて燕市の学校給食用に「もとまちきゅうり」を寄付し、今回は2年ぶり2回目の寄付。加藤組合長(63)をはじめ組合員など6人が市役所を訪れて加藤組合長から目録を贈った。
「もとまちきゅうり」は県内のキュウリで出荷が最も早く、ことしも2月25日に出荷が始まった。ビニールハウスで育つ春キュウリは皮が薄くてやわらかく、ジューシーな食感で人気が高まっている。春キュウリの出荷は6月末まで続き、その後は夏キュウリで11月末まで出荷が続く。
加藤組合長らは「ことしは原油高で本当に困った」、「札束を燃やして育ったキュウリ」とこぼしながらも、2月は日照不足で生育を心配したが、味ものっておいしいキュウリになったと言う。
さっそく地元のみそなどをつけて「もとまちきゅうり」にかぶりついた鈴木市長は「これなら子どもたちもいやがらずに食べてくれる」と品質に納得。もとまちきゅうりの品種「モンドール」は全国でもここだけになっていることなどを興味深く聞いていた。
寄付される「もとまちきゅうり」は、5月の市内小中学校の給食に使う。メニューは未定。