書道・書学研究団体「現代書道研究所」(総本部・埼玉県朝霞市)内部の幼児から高校生までの書道学習団体「書道研究銀河会」の新潟本部書道作品展が19日(土)、20日(日)の2日間、三条東公民館で開かれる。
新潟本部は、現代書道研究所を興した故中島司有氏に短大卒業後の20歳から24歳まで内弟子となった五泉市(旧村松町)出身の関川司晶(せきかわ ししょう・本名:早苗)さん(51)=三条市井栗2=の主宰で2004年にスタート。した。関川さんは毎日書道展会員で日本書道美術院審査員や日本詩文書作家協会正会員でもある。
新潟本部書道作品展は09年から3年に1度、開いている。昨年は開催年だったが、新型コロナウイルスの感染拡大のため見合わせ、1年遅れになった。今回で第5回。会員53人の合わせて301点を展示している。会員は一般が9人で、ほかは5歳から高校生までと子どもたちが多い、
湯島天神奉納書道展や銀河書道作品展の出品作品、書き初めや硬筆の作品などが会場にぎっしり並ぶ。1人が小学生から高校生までの間に書いた作品を時代を追って並べたユニークな趣向の展示もある。
ほかに関川さんは歌人与謝野晶子の歌6首を3幅の軸にかいた仮名作品など3点を展示。故中島司有氏の仮名作品とやはり関川さんが師と仰ぐ宮内庁文書専門員の佐伯司朗氏の近代詩文の作品も展示する。
開幕前夜、展示作業を急ぐ関川さんは「作品展が4年、空きましたが子どもたちが確実に成長している。気持ちを途切れさせずにことしにつないでくれた」と感心し、「書に向かう集中力も大切で、そのあたりも家族の方に見ていただく絶好の機会になるでしょう」と話していた。入場無料。