任期満了に伴う三条市議選(4月10日告示・17日投開票)に新人の農業・岩本国幸氏(48)=代官島=が立候補の意思を固め、18日開かれた立候補予定者説明会に出席した。
岩本さんは旧巻農業高校、東京農業大学を卒業して1、2年、東京で過ごしてから家業の果樹専業農家を継いだ。2020年11月の三条市議選補欠選の立候補予定者説明会にも出席した。「まずは勉強をと顔出そうと思った」が、立候補には至らなかった。
今回はさまざまな状況を考えると迷いもあるが、気持ちのなかでは立候補を決断している。まだ後援会などの組織はなく、あてはあるものの具体的な支援者も決まっていない。ゼロからのスタートで体制づくりを急ぐ。
農業について問題意識や夢がある。「農業を強くしたい。高齢化や耕作放棄地の問題があるが、農業をおもしろい夢のある現場にしたい」と語る。
市議になれたら「まずは勉強したい。そして農業の現場の目線で議会に意見を出したい」。「岩福農園」として3年ほど農福連携に取り組んだ経験もあるが、経済的な継続の難しさも知った。「福祉の受け皿としての農福連携の課題もあり、福祉の選択肢を広げたい」と話している。