2千本のウメが咲く新潟県田上町の田上町梅林公園で18日から4月10日まで開かれている「田上うめまつり」に合わせて新名物「春梅御花見弁当」(1,480円)が誕生。「田上うめまつり」の期間中に限り「道の駅 たがみ」だけで販売している。
可能な限り田上の食材、新潟の特産を生かした体にやさしく春らしくかわいい花見弁当。田上産のブランドウメ「越の梅」の種が小さく果肉が多い特徴を生かした昔ながらの梅干しをはじめ、豚肉梅しそカツ、梅風味の赤飯、田上豚の角煮、菜の花の田上ポーク巻きなど15品を9マスに収めた。
ボリュームもたっぷりあり、彩りもきれいで気分も上がる映える弁当だ。卒業式や入学式の需要にも期待。18日からプレ販売しており、毎日15個を完売し、売れ行きも好調。梅林公園の梅は1週間後にはピークを迎える見込みで、見ごろは1日30個ほど販売する。
この弁当を開発したのは、田上町旅館組合、田上町観光協会、田上町農業青年、道の駅 たがみで組織する「田上町農・泊推進協議会」(会長・塚野裕喜わかタケ旅館代表取締役)。食のコンテンツを開発するプログラムのなかでアドバイザーを介してメニューづくりに取り組み、3回の試食を行って完成させた。調理は田上町旅館組合が担当。パッケージなどは道の駅 たがみが担当し、メニュー紹介文は地域おこし協力隊の山口匠さん(34)が制作した。
田上町旅館組合が道の駅 たがみに弁当を納入するのはこれが初めて。田上町の名産のタケノコなどを使った弁当など新たな弁当の開発を続けたい考えで、田上町農・泊推進協議会の塚野会長は「有力な商材」と期待する。
検討している25ほどの農業体験プログラムをきちんと整備し、「修学旅行やファミリーといった新しい客層にも田上に来てもらえる活動につなげたい。農業体験をして地元に長期間、滞在して泊まってもらうのが農泊の主体で、地元で完結するプログラムにしていきたい」と言う。
道の駅 たがみの馬場大輔駅長は「地域の魅力を伝えることを大切に心がけている。弁当を開けたときに“わーっ!”てなるといいなと想像した。もちろん食べるとおいしいと」と話した。