28日午前、三条市清掃センターで発生した火災は、消防や警察の調べでリチウム電池の発火が原因と見られるとわかった。
火災は午前10時40分ごろ発生し、不燃ごみピットに集積された不燃ごみ約10平方メートルが燃え、午後1時19分に火は消えた。
不燃物のごみ袋に入れて出された不燃ごみを重機で不燃ごみピットに押し込む作業を行っていたところ中から火と煙が見え、作業員が通報した。
リチウム電池はパソコンや携帯電話で多く使われている。ショートや圧力で発熱や発火、爆発することがあり、日常生活での事故も起きている。三条市清掃センターでも年に何度かリチウム電池を原因とする事故が発生しているが、今回のような大きな火災になったのは初めてと言う。
不燃ごみピットでの事故なので本来なら燃えるものはないはずだが、不燃ごみの中に燃えるものが混じっていたと思われる。
三条市清掃センターの業務は三条エコクリエイション株式会社に委託している。不燃ごみピットに入れる前にリチウム電池などがないか取り除く作業を行っているが、どうしても見逃しがある。
そもそもリチウム電池が不燃ごみとして出されていなければ起こらない事故。三条市では、リチウム電池を不燃ごみとして出さずに、リサイクル協力店の改修ボックスに廃棄するか、大手家電店やメーカーに持ち込んだり問い合わせたりするよう呼びかけている。