新潟県三条市下田地区の小学生が、アズキのあんの代わりに下田産のサツマイモのあんを使ったどら焼きを考案。3月24日行われた三条市立笹岡小学校の祝菓として現実化した。
どら焼き作ったのは洋菓子店「ル・パティシエ マルコ」(三条市鶴田3)。卒業式で卒業生と保護者、在校生に贈呈された。あんに使ったサツマイモは、オーナーシェフの関勉さん(70)が下田地区の生産者に協力を依頼し、無償で提供してもらたた。試作を重ね、サツマイモの風味と皮のバランスが取れたどら焼きが完成した。
このどら焼きは、三条市下田地区の新たな魅力を発掘する「しただ地域資源発掘コンテスト」に笹岡小児童が応募したもの。このどら焼きは、笹岡小6年生が総合学習のなかで、下田特産のサツマイモを周知する方法はないかと取り組んできたもの。祝菓になるまでに地元の洋菓子店、地元生産者、下田の地域おこし協力隊が児童の思いを受けて形にし、たくさんの人たちの重いが詰まった祝菓となった。
「ル・パティシエ マルコの関勉さん(左)としただ塾の熊倉直信塾頭
コンテストの審査員で「しただ塾」塾頭の熊倉直信さん(74)が関さんに声をかけたのをきっかけだった。関さんの「子どもたちの夢の実現を応援してあげるのがおとなの役割」という思いで、祝菓として贈呈を提案し、実現したと話している。