新潟県三条市は31日午前10時半から市役所第二庁舎で令和4年度退職者辞令交付式を行い、定年退職22人、普通退職12人、割愛など4人の38人に退職辞令を交付した。
退職者のほか、退職者が所属する部署などから50人余りが出席。滝沢亮市長から退職者一人ひとりの退職辞令と花束を手渡した。退職者は出席者に向き直ると「長い間、お世話になりました」などと感謝の言葉を述べ、頭を下げた。
滝沢市長が退職者にはなむけの言葉を贈った。滝沢市長はSNS世代のこともあり、職員とひんぱんに情報を交換をしていることで知られる。自身の市長就任1年半を振り返り、日々の三条市の方針変更を決断、判断できたのは、職員からしっかりした情報が上がってきて、方針が変わっても一致団結してすぐ動いてくれたと話した。
「そのような深い安心、そして皆さんのことを信頼できていたから」と感謝。退職後も「三条市役所で働いて良かったなと、誇らしいなと、これからも思っていただけるよう私をはじめ残された全員がこれからも精進していく」と述べた。
退職者を代表して定年退職の渡辺一美経済部長が謝辞を述べた。渡辺部長は大きく息を吸ってから滝沢市長の前に立った。
1985年(昭和60)に奉職してから2度の大水害、苦労して策定した三条市総合計画、海外にまで広がった「燕三条 工場の祭典」を振り返り、後悔もあるが、この日を迎えられたのは「私にとっての北極星ともいえる理事者をはじめ、良き先輩、良き同僚、そして良き後輩に恵まれたから」と感謝した。
後輩には「職員一人ひとりがアンテナを高くして世の中の動きをしっかりキャッチし、そして、三条市の確かな未来を創っていくのだという気概と責任をもち、“チーム三条市”として一丸となって仕事に取り組んでいただきたい」という言葉を贈り、「私たちは皆さまと一緒に仕事をすることができて、本当に幸せでした。長い間ありがとうございました」と締めくくった。
このあと記念撮影も行われ、あちこちで部下が退職者を囲んで話し込んだり、写真を取ったりして別れを惜しんでいた。