燕市職員退任式で「こんなに働いた1年はない」 (2022.4.1)

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新潟県燕市は31日午後4時半から市役所で職員退任式を行った。退職者は山田公一教育長のほか定年退職4人、再任用満了5人、国や県への転出4人、自己都合10人の23人に退職辞令を交付した。

燕市の職員退任式
燕市の職員退任式

後輩職員の拍手が響くなか退職者が入場して開式。鈴木力市長から一人ひとりに「長い間ご苦労さまでした」などと労をねぎらって辞令書を手渡し、握手した。

鈴木市長
鈴木市長

鈴木市長は別れの言葉として「燕市民は定住人口はもちろん、ぜひ地域の活動する人口としていろんな活躍をお願いした。燕市に住所のない人は応援人口として燕市をいろんな形で応援していただければ」、「退職されたとはいえ、皆さまが培ってきた経験を何らかの形でわれわれ後輩にご指導いただければ」と願った。

再任用職員任期満了の熊谷総務課参事
再任用職員任期満了の熊谷総務課参事

再任用職員任期満了で熊谷良紀総務課参事は「これまでの間、多くの方から支えていただいた。失敗や挫折やピンチ、ピンチの連続だった気がするが、その時、その時に市民の皆さん絶大なる支援をいただいたことをあらためてお礼を申し上げる」と述べた。

定年退職の丸山健康づくり課長は
定年退職の丸山健康づくり課長は

定年退職の丸山美子健康づくり課長は、就職当時はパソコンもワープロも携帯電話もなく、手書きで起案やちらしの作成、訪問は自転車のアナログの時代で介護はサービスもほとんどなかったことなどを振り返った。

東日本大震災で被災した福島県南相馬市の避難者を避難所に迎えたこともあるが、最後のこの1年は新型コロナウイルスワクチンの接種で、「わたしの38年の仕事のなかで合併の年以上にこんなに働いた1年はない」、「健康づくり課の職員ともきのう、よく1年、生き延びたよねという話をしていた」。

退職者に花束贈呈
退職者に花束贈呈

ワクチン開始直後は一日中、電話が鳴り響き、予約ができないと市民に「死んでもいいのか!」と怒鳴られ、「本当に職員ともどもくじけそうになったこともあった」と隠していた気持ちを明かした。「これからもきっと今まで経験したことのないようなことが必ず起きてくると思う。そんなときは市長を筆頭に上司も部下も年齢も関係なく、一人ひとりが自分のできることを考えて協力し、実行していっていただきたい」と時折、声を震わせ、後輩に託した。

山田教育長
山田教育長

山田公一教育長は、前教育長が2年前の9月に任期途中で辞任したのに伴って教育長に抜擢された。「大変なようで非常に充実していた、複雑な心境の1年6カ月だった」と振り返り、「これからいろんな変化のなかで対応する形になるが、皆さまのますますの活躍を期待する」と述べた。


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