新潟県燕市の新しい教育長に燕市に生まれ育った小林靖直(こばやし やすなお)さん(57)=前新潟市立中野山小学校長=が就任した。
燕東小学校、燕中学校、三条高校、新潟大学を卒業して教員に。20代後半から3年間、燕市立島上小学校に勤務し、9年前まで3年間、燕市教育委員会学校教育課統括指導主事に就いたことがあり、地元としては教育長となって燕市に戻ってきくてれた形だ。
4日午前8時半から市役所で鈴木力市長が「燕市にふさわしい教育、子育ての施策をお願いします」と小林さんに辞令書を手渡し、「あらためてお帰りなさい」と歓迎した。
「生まれ育った燕市なので、ふるさと燕の教育のさらなる発展のために精いっぱい努めていきたい」と小林さん。「すでに考えてることありますか?」と鈴木市長に聞かれると、「それを言うとすぐ職員の皆さんが…」と笑わせ、「職員の皆さんに無理にならないように少しずつと思っている」。
そのうえで、「新型コロナウイルス対応と国のGIGAスクール構想を国が5年かけてやろうとしたところを現場は1年でやってるので、かなり負荷がかかり、ふだんの学校生活がおざなりになっているところがあるので、現場を見ながら考えていきたい。実態をしっかり把握してからと思っている」とはっきりとした方針を示した。
さらに「燕市は妊婦への支援とかもやっていて先進的と思っている。途切れのない支援はすごく大事で、あまり例のない市教委の取り組み。市長部局からも支援いただきながら燕市の子どもたち、市民の皆さまの幸せを考えて頑張っていきたい」と鈴木市長に約束した。
このあとケンオー・ドットコムから昨年、市立吉田中学校の女子生徒が校舎から転落死した事故の第三者委員会が続いていることについて質問すると「職員が一生懸命、取り組んでいるので、支えられるように適切にリーダーシップをとって頑張っていきたい。三位一体となって頑張っていければと思っている」と話した。