4日から17日まで新潟県燕市で行われている「つばめ桜まつり」の初日4日夜、JR東日本新潟支社は新潟市・新潟駅から分水駅へ向けて往復する臨時列車「夜桜Shu*Kura」を運行した。
「つばめ桜まつり」は、17日にことしは分水総合体育館を会場に行われる「分水おいらん道中」をメーンに燕市分水地区を中心にサクラの開花にあわせて毎年、行われている。期間中、分水駅と大河津分水桜土手でサクラ並木のライトアップが行われ、その夜桜を楽しんでもらおうと毎年、臨時列車を運行している。
ことしは4日と6日の2日間の運行でいずれも行きは新潟駅発18:13、分水駅着19:34、帰りは分水駅発20:13、新潟駅着21:44。県内の名酒の利き酒コーナーもある名酒の新潟の酒がコンセプトの列車でほろ酔い気分で夜桜を楽しんでもらおうという趣向だ。
分水駅に停車する約40分の時間を利用して地元で乗客を歓迎。列車が到着すると分水商工会女性部の部員による「チェリーベル」はハンドベルで「さくらさくら」や「花は咲く」を演奏し、分水神輿会は木遣(きや)りを披露した。
新型コロナウイルス感染防止で駅前に分水商工会が飲食を提供する恒例の「さくら茶屋」はなく、分水おいらん道中のおいらん役の参加もなかった。さらに肝心のサクラがまだ一輪も開花せず、次回6日も間に合いそうにない。
それでもライトアップされて夜空を背景に輝くサクラは花のあるなしにかかわらず目を見張る美しさで、列車を降りた約80人の乗客のなかには、ほろ酔い気分も手伝って「すごい、すごい!」と歓声を上げる人もいた。鉄道マニアが目立ち、ライトアップされたサクラと列車を写真に収めていた。6日も同様の歓迎が行われる。