10日の「交通事故死ゼロを目指す日」を中心に6日から15日までの春の全国交通安全運動。初日6日は各地で出発式などが行われ、交通安全推進に取り組む。
ことしの活動の重点は、「子供を始めとする歩行者の安全確保」、「歩行者保護や飲酒運転根絶等の安全運転意識の向上」、「自転車の交通ルール遵守(じゅんしゅ)の徹底と安全確保」。
17日に市内で春の名物行事、分水おいらん道中をハイライトに4日から17日まで「つばめ桜まつり」が開かれている新潟県燕市では、おいらんがモチーフの燕市観光PRキャラクター「きららん」を一日警察署長に任命。交通指導員ら30人余りが参加して市内の分水公民館で出発式、国道116号沿いの熊森待避所で街頭指導を行った。
出発式で燕署の清水文宏署長からきららんに一日警察署長の任命書を手渡し、たすきをかけた。清水署長はことしに入ってから3月末までの交通事故発生状況は件数、負傷者数とも昨年同期を下回っており、昨年は年間で2件あった交通死亡事故がことしはまだ1件も発生していないことを話した。
燕市は交差点での交通事故が多いことから全国的な活動の重点に燕市独自の「交差点での交通事故防止」を加えて4点を重点とし、この時期は新年度で登校中の交通事故、転勤などで不慣れな道での交通事故の発生が心配され、「本日からの運動を契機に交通ルールや正しい交通マナーの浸透をお願いする」と求め、あわせて還付金詐欺の注意喚起にも期待した。
南波瑞夫副市長は「皆さんが十分、注意をして交通事故のない社会の実現のために注意喚起を図りたい」、燕市交通安全協会の小柳孝礼会長は「コロナ禍でむしゃくしゃしてたり、景気がよくないこともあるが、それとは別に交通安全運動が大切なんだと伝えてほしい」と話した。
街頭指導では、分水地区から吉田地区方向へ向かう車を待避所に誘導してドライバーに交通安全PRグッズを手渡した。風は強かったが、青空が広がって春本番の暖かい陽気。ドライバーは窓を開けてPRグッズを受け取り、手を振って見送るかわいいきららんに目を細めていた。