公益社団法人新潟県観光協会(会長・花角英世知事)は5日、昨年の東京2020パラリンピック開会式で国歌独唱した新潟県三条市の出身の全盲のシンガー、佐藤ひらりさん(20)=武蔵野音大2年=を「にいがた観光特使」に委嘱した。
ひらりさんは3月25日、県庁で花角知事から県知事表彰を受けた。その席でひらりさんから花角知事に新潟の観光大使になりたいことを話し、花角知事も前向きに応じていたが、それからわずか2週間で実現した。
5日に県職員から直にひらりさんに委嘱状と金属製の「にいがた観光特使証」が届けられた。ひらりさんの母、絵美さん(47)は「今までも各地で三条、新潟を発信してきましたが、これから観光特使という肩書きでPRできるのはうれしい」と話した。