コロナ禍の巣ごもり需要で家庭菜園の人気が続き、園芸用品の活況が続くなか、園芸用品関連の主に三条市内のメーカーや商社が大同団結して園芸ブームに応えようと、9日(土)午前10時から午後4時まで三条市農業体験交流センター「サンファーム三条」(西大崎1)で初めての「お庭と畑の園芸用品フェア」が開かれる。
参加するのは、三条市の高儀、SANKA、相田合同工場、浅野木工所、五十嵐刃物工業、コンパルと新潟市の北越農事、糸魚川市のラックの8社。それぞれ取り扱い商品を展示販売し、特別価格の目玉商品も用意する。
高儀は土づくりから収穫まで一環してサポートする「畑(はた)サイクル」ブランドや園芸電動工具、SANKAはガーデンスタンドや屋外用流し台、相田合同工場はくわやくわの修理、浅野木工所はかまやくわ、土農工具などを紹介する。
ラックはまき割り機やロケットストーブ、北越農事は園芸用品や野菜種、五十嵐刃物工業は刈込機やなた、コンパルは防鳥・防獣関連商品やガーデニング用品。8社で幅広い園芸用品を網羅し、アウトレット用品も用意する。
午後1時からと2時からの2回、NHK「趣味の園芸 やさいの時間」の講師、恵泉女学園大学教授の藤田智さんによるトークショーと参加企業が提供する園芸関連商品が当たる抽選も行われる。
サンファーム三条は、体験農園の貸し出しや園芸講座の開設を行っている。毎年秋に収穫祭を開いて新鮮野菜や果物、飲食物の販売などのイベントを実施。昨年の収穫祭に参加した企業から園芸用品関連の企業を集めた展示販売ができないかと声が上がった。
相談を受けたサンファーム三条の顧問、轡田(くつわだ)秋夫さん(72)には思いがある。毎年、数万人の来場者を集める燕青空即売会に燕市内の企業として参加し、集客に力を尽くした経験があり、そのにぎわいを知っている。燕三条地域ではものづくり系見本市「燕三条ものづくり」や商社の見本市「燕三条トレードショウ」が大きな反響を呼んでいる。
そんな思いを園芸用品という枠で取り組もうと思った。「まずはやってみて反響や問題も出てくるかもしれないが、そういうものをクリアしながら一歩一歩、皆さんから応援して育てていただいてやっていきたい」と轡田さん。「春の園芸用品はここで買うんだというような習慣づけにになれば」と期待する。
参加企業も「ユーザーと直接、話す機会がないので楽しみしている。ユーザーに説明しながら体験もしてもらいたい」、「三条の園芸用品の情報発信につながればいい」と心待ちにしている。問い合わせはサンファーム三条(電話:070-1566-0800)の轡田さんへ。