毎年5月15日に三条市・八幡宮(藤崎重康宮司)の春季例大祭の神輿渡御(みこしとぎょ)に伴う10万石の格式の大名行列を担う三条祭り若衆会(石川貴大会長)の大名行列連絡会議が12日開かれ、1カ月後に迫った大名行列の実施方法について関係団体と協議、調整した。
若衆会のほかに奴を担当する先供(さきとも)組合、天狗の担う道祖神(どうそじん)会、囃子方(はやしかた)組合、傘鉾(かさぼこ)振興会などから30人近くが出席した。それぞれがことしの実施計画を持ち寄って協議した。
大名行列は午後1時に八幡宮を出発。例年はいったん大通りを西端まで行ってから東へ進むが、ことしは八幡宮を出たらそのまま真っ直ぐ参道抜けて大通りに出る。
午後2時に本寺小路、2時半に神明宮、3時に一ノ門交差点に到着。4時に八幡宮に戻り、5時から舞込みとなる。行列は田島神社までは行かず一ノ門交差点までとする。
新型コロナウイルスの感染拡大で一昨年、昨年と2年続けて中止したが、ことしは感染防止を徹底して実施すうため、内容はさまざまな変更を加えた。
舞込みは境内を3周してから拝殿に入ったが、ことしは回らずにそのまま拝殿に上がり、神輿の御霊(みたま)はすぐに神殿に戻す。子どもを肩車した親子も回らず密集を避けるため4列縦隊になって拝殿に入ることにした。
近年、道祖神や神職が拝殿で子どもの頭をなでるのが慣例になっている。道祖神会は感染防止のため、頭をなでない方針を示したが、手袋をつけているので頭をなでてもかまわないという意見もあったが、頭をなでらるのを嫌う人もあるだろうと、やっぱり頭をなでないという方向になった。
藤崎宮司も「いつから頭をなでるようになったのか定かではないが、疑念を抱かれないようにやっぱり“なし”でいいのではないか」と発言するとともに、頭をなでる代わりに神楽鈴を鳴らして清めるという方法を提案した。
また、休息所でも天狗の近くに親子が集まるおそれがあるため、トラロープを張って天狗と接触しないよう工夫する。
先供組合は、体を使って道具を投げ合う奴はマスクの着用が難しいため、代わりに当日朝に感染の抗原検査で陰性確認を行う代わりにマスクをしないという提案をして意見を求めたが、感染予防を徹底していないと指摘されるおそれがあるため、やはりマスクを着けるなど目に見える形で感染防止対策をする方向に傾いた。
囃子方組合は太鼓のばちを使い回しせずにばちを多く作って一人ひとりが自分専用のばちを使う。また、笛は4列だったが、間隔を広げて2列に減らして隊列を組むことにした。
傘鉾振興組合は、すでに3団体が参加を辞退しており、最大でも4団体、12人の参加になると報告し、1基でも2基でも傘鉾を出したいと参加に期待した。
全体としては、県が示す感染対策の指針に従って実施することを確認。吉井直樹三条祭り祭典委員長は「感染状況がどう転ぶかわからない。実施の最終判断は今月終わりくらいには行わなければならないが、絶対に出すという気持ち」とあらためて3年ぶりの大名行列実施に意欲を見せた。
大名行列が今のような形で行われるようになってから、ことしでちょうど200年。1822年(文政5)に村上藩主内藤氏の京都所司代就任を祝ったことから始まったものとされている。当時の三条の一部は村上藩だった。
三条祭り大名行列200周年事業の相場浩実行委員長は、ことしの大名行列は例年にない滝沢三条市長と村上市の高橋邦芳市長まで加わることも発表。大名行列の起源を大名行列のなかで演出する。