「さくら名所100選」に選ばれた新潟県燕市・大河津分水の桜土手を走る「第33回燕さくらマラソン大会」が16日開かれた。サクラの花はほ散りかけで、曇天の花冷えとあいにくの天気だったが、参加した約1,600人は気持ちのいい汗を流した。
それまで「スポーツランド燕」を会場に開かれていた燕マラソン大会を2019年から大河津分水に会場を変更し、新種目にハーフマラソンを加え、「燕さくらマラソン」と改称、大幅にリニューアルして開かれている。
新型コロナウイルスの感染防止対策で昨年は参加者を県内在住者に限定したが、ことしは制限をなくした。関係者は事前に抗原検査を行って陰性を確認し、参加者全員の検温も行う徹底した感染防止対策を実施。開会式は行わなかった。
エントリーした1,643人のうち、県外が285人、県外を除く市外が993人を占め、市民は365人。定員800人のハーフマラソンに817人がエントリーしたのをはじめ10km、3km、2kmとリバーサイドウォーキングの各種もが行われた。
東京2020パラリンピックの陸上競技マラソン男子T46(上肢障がい)クラスで銅メダルに輝いた新潟県村上市出身の永田務選手(38)を招待選手に迎え、ハーフマラソンに参加するとともに、ピストルを鳴らすスターターも担当。燕市出身のオリンピアンで燕市PR大使の宇佐美彰朗さん(77)もスターターを務めた。
東日本大震災で燕市が大勢の避難者を受け入れた南相馬市と互いにマラソン大会に選手を派遣する交流を続けている。今回は南相馬市のランニングクラブMAXに所属する中学1年生から3年生まで6人参加した。
そのなかのひとりは「自分なりの走りはできたが、思ったようなタイムが出なくて少し残念なところもる。きれいなサクラの中を走れて楽しかった」と話した。大会結果は燕さくらマラソン大会の公式ホームページに掲載されいている。
メモ
誰が言ったのか忘れたが、海外のマラソン大会にしか出場しないと話していた。理由は国内の大会は訳のわからない開会式があって煩わしいからと。国内ではスポーツに限らず、何かと言えば開会式がつきもの。開会式は基本、主催者の都合であって、参加者の方を向いていない。
図らずも感染防止対策でさまざまなイベントで開会式の省略が実現。開会式以外でも感染防止対策を理由に中止、変更できたものがある。結果的に改善されたものは、ぜひ感染収束後も継続してほしい。