コロナ禍で2年連続中止されている新潟県三条市の三条夏まつりは、ことしは8月6日(土)に行事を大花火大会だけにしぼって開催することに決まり、「ことしこそ希望の明かりをともす」。
25日午前11時から三条商工会議所で開かれた三条夏まつり協賛会(会長・兼古耕一三条商工会議所会頭)の2022年度第1回全体会議で開催計画を決めた。
これまで三条夏まつりは8月最初の日曜までの3日間開かれ、2019年は1日目に凧と凧ばやし踊りパレードと市民民謡踊り流し、2日目に三条総踊り、三条夏神輿、大花火大会、3日目に商店街夜店市が行われている。
新型コロナウイルス感染防止のため一昨年、昨年と中止せざるを得なかったが、ことしは大花火大会だけを開催。観覧できない人のためにインターネット配信を検討する。
感染防止安全計画を策定し、観覧者へのCOCOAアプリのインストールやマスク着用を呼びかけ、観覧者の人数制限を行う場合もある。
昨年は参加団体の意向調査を行ったところ、民謡流しの参加は2割ほどにとどまった。ことしも意向調査を行い、民謡流しは昨年より増えたとはいえ3割ほどにとどまり、凧ばやしパレードに参加している小学校は、現状では参加は厳しいという回答だった。
会議の冒頭、協賛会長の兼古会頭は、この夏は全国に知られる長岡花火や柏崎市海の大花火大会も開催が決定したことにふれ、「やれる範囲というか、やる方向で慎重審議をしていただきたい」というあいさつ。その後、事務局から大花火大会だけの実施を含む開催計画などが示され、出席した関係者からは質問や異論はなく、承認された。
閉会あいさつで実行委員長の野崎正明三条商工会議所副会頭は「感染拡大が続くなかにあって、できることは何かということで真剣に検討を重ねて結果」と話し、関係者の理解と協力を求めた。