新潟県議補選燕市・西蒲選挙区(5月20日告示・29日投開票・欠員1)に連合新潟の推薦を受け、燕市議を辞めて立候補する柴山唯(しばやま ゆい)氏(38)の事務所開きが23日、行われた。
3月いっぱいで引き払った鷲尾英一郎衆院議員の元燕事務所(秋葉町4)の建物を借りて選挙事務所を開設した。関係者10人ほどが出席し、神事で夫の誠さん(50)と玉ぐしをささげたあと、松井利直後援会が選挙戦の展望について、「やっぱり人口の多いこの燕地区で頑張らないとだめだと思うので、みんなで盛り上げてほしい」と求めた。
連合新潟の牧野茂夫会長は、柴山氏に女性の声を県に届けてほしいと期待し、「しっかりとした戦いに臨んでいくためにも連合新潟の県央地域協議会もしっかりと支えていく所存なのでぜひ皆さんからもご協力を」と求めた。
あいさつに立った柴山氏は、三つどもえが予想される選挙戦を前に「自分は知名度がいちばんない。これからが正念場と思っている。残り一カ月しかないが、1日1日を大事にしながら、せっかく皆さまから応援をいただいているので、そこに応えられるように、自分がやりたいこと、これから県政に向けてしっかりとやらなければいけないことをかみしめながら、応援のお願いをしていきたい」と話した。
2013年に結婚して燕市民になり、今は2児の母だが5年間ほど不妊治療のため専業主婦をしていた。厳しいながらも地域のための課題解決に向かう燕市スポーツ協会会長でもあった義父、故柴山義栄さんを見習い、地域のために頑張りたいと燕市議になった経緯を話した。
市議3年半のなかで「より深く、女性とはどれだけ苦しんでるのか、また子ども たちにどういう夢を与えるべきなのか。実感する毎日を過ごした」。子どものころにひとり親だった時期があった今のような支援体制がなく、肩身が狭いことや食べられないこともあった。
そうした声はらさらに大きくなり、「自分がコロナ禍で出産するなかで感じたこと、これから若い女性、また、自分と同年代の女性が妊娠し産んでいく、どういうことができるのか。しっかりと今後も支援をしていきたい」。
女性であるだけで弱い立場でにあり、「女性も自分の人生がある。もちろん男性と同じ。そうなっていけるような社会を実現していきたい」。訴えていくべきことはたくさんあり、「そのためには、まずは自分が県に訴えていくための立場をしっかりと勝ち取って、大きな声で向かっていきたいと考えている」とし、「声をかけていただいたチャンス。なかなかめぐってくるものではない。チャンスがあればそこに向かっていく。いばらの道、厳しい道と思うが、最後まで自分に負けず、前を向いてただまっすぐ進んでいく」と話し、力を貸してくれるよう求めた。
このあと事務所前で2人の子どもと一緒にガンバローコールを行った。