大阪に生まれ育った非公認新潟県PRキャラクター「ニイガタ姉さん」が25日、新潟県三条市の滝沢亮市長を表敬訪問した。2年前にも三条市を訪問、取材しており、当時は国定前市長との面会はかなわなかったが、今回は滝沢市長との爆笑トークとなった。
ニイガタ姉さんは市長選出馬前の滝沢市長に会っており、ことし2月にも三条市下田地区の白鳥の郷公苑で家族と一緒だった滝沢市長に遭遇したばかり。ニイガタ姉さんの中の人が代表となってことし1月に設立された一般社団法人地域人づくりの新潟事業所の所長、フリーアナウンサー松井弘恵さんと2人で市役所を訪れた。
滝沢市長は「Welcome! ニイガタ姉さん 三条に参上」とあるボードまで用意してニイガタ姉さんを歓迎した。ニイガタ姉さんは下田の日帰り温泉「いい湯らてい」、オープンしたばかりのスノーピークの複合型リゾート、三条鍛冶道場などを話題にし、大笑いして和やかに歓談した。
昨年9月に三条市のふるさと納税25億円達成のためのCMOに就任した澤正史さんも同席。滝沢市長は、燕市が新潟県内のふるさと納税の寄付で7年連続1位になっていることにふれ、鈴木力燕市長を表敬訪問したら「だいぶ先を行っているので、そのあたりノウハウを聞いてきてこっちに流してほしい」と笑わせた。
ニイガタ姉さんと行くバスツアーなどをふるさと納税の返礼品にするという話も盛り上がった。滝沢市長には三条市の酒蔵、福顔酒造が28日に発売する清酒「しただみ」をプレゼント。三条市下田地区と福島県只見町を結ぶ八十里越が4年後に開通し、その下田と只見で栽培されたコメで醸造され、「下田」、「只見」、「南会津」の名前をくっつけて「しただみ」と命名されたことも紹介、アピールした。
ニイガタ姉さんは地元テレビ局での出演も増えてメジャーになりつつあるが、食レポが苦手で「本当にポンコツなんです、私」と言う一方、滝沢市長にライバルを聞かれると「私の本物のライバルは46都道府県なんで。いちばんの敵はくまもんです」。
また、中の人は以前は新潟県観光協会の大阪事務所の職員で、当時は前年比800%の実績をあげたことを話すと、澤さんは「全然、負けてます、すみません」と脱帽した。
ニイガタ姉さんがイベントに合わせて衣装の色を変えていることに滝沢市長は「そういう所ですよね。うちも含めて自治体に足りないのは」と感心。ニイガタ姉さんは「三条市はいちばん明るいニュースばかり」、「滝沢市長に会ってなかったら、ここまで来てるとは思えない」と、よいしょで最後まで笑わせていた。