新潟県燕市のソウルフード「背脂(せあぶら)ラーメン」がこのほど文化庁の「100年フード」に認定された。ラーメンでの認定は北海道の「とまこまいカレーラーメン」、福島の「喜多方ラーメン」、神奈川の「サンマーメン」と合わせて4件だけで、新潟5大ラーメンのなかでも背脂ラーメンが先陣を切った。
文化庁は、食文化機運醸成事業のひとつとして100年フードの認定を行った。全国から212件の応募があり、有識者会議で選考し、認定基準を満たした131件を認定し、3月3日、公表した。
3部門あり、背脂ラーメンは「未来の100年フード部門〜目指せ、100年!〜」で認定された。県内ではほかに「伝統の100年フード部門〜江戸時代から続く郷土の料理〜」で「えご」と「村上の鮭の食文化」、「近代の100年フード部門〜明治・大正に生み出された食文化〜」で「へぎそば」の3件が認定された。
背脂ラーメンの元祖は燕市にある行列のできるラーメン店「杭州飯店」。自家製の太めんでネギの代わりにタマネギをトッピング。スープが見えなくなるほど背脂を浮かべる。冷めにくく、めんが伸びにくく工夫したラーメンは、高度成長期に爆発的な需要にわいた燕市の洋食器産業の町工場で働く人たちに出前を供給した。
燕市観光協会では以前、市内のラーメンマップを作成したが、在庫切れになっているので、新たなマップ作成を検討。鈴木力市長は、ことしは燕市の大河津分水路の通水100周年の記念の年で「通水100周年といい形でコラボレーションできると思う」と相乗効果に期待している。