4月に成人年齢が18歳に引き下げられたのに伴って新潟県加茂市では「憲法記念日」3日、これまでの成人式に代えて初めての「二十歳(はたち)を祝う会」が開かれた。
この日は長岡市など県内のほかの自治体でもこれまでで言う「成人式」が行われた。加茂市はこれまでも毎年5月3日に成人式を行っている。
今回は対象者308人のうち165人が出席し、出席率は67.2%。新型コロナウイルス感染症に伴う移動制限がない大型連休のこともあるのか、昨年の出席率53.6%を15ポイント近くも大きく上回った。
開式の宣言は“二十歳”ではなく「成人式を祝う会を挙行します」で始まり、感染防止のため国歌斉唱ではなく、国歌静聴。開式のことばで山川雅己教育長は、二十歳を祝う会に名称を変えて「この新名称の記念すべき第一回の対象者」として加茂市が笑顔あふれるまちとなるよう力添えを求めた。
お祝いのことばで藤田明美市長は「皆さんの視線が非常に力強くて頼もしい」と喜び、「周りからのおとなとしての期待感を喜でほしい」、「皆さんのもっている色がますます輝くように自分らしさを大切にしてほしい」と述べ、新名称にもふれて「厳しい雪の季節を耐え、たくましい社会人となられることを願う」と期待した。
二十歳代表で小柳晴矢さん(20)が二十歳の誓いを述べた。須田中出身で今は東京都日野市に住み、中央大学文学部の3年生。「法改正ですでに成人となっているが、この場でおとなとしてに自覚をもつことは変わりない」、「一歩ずつでも自分の人生の目標に向かってまい進していくことを誓う」と原稿に一度も目を落とさずに堂々と誓った。
式後、小柳さんは「選挙権が与えられ、クレジットカードも使えるようになり、いずれにしろおとなとしての自立していけるという自覚をもつべきだと思う」と気を引き締めていた。