真宗仏光寺派「安了寺」(新潟県燕市八王寺)の境内で枝を広げる県指定天然記念物「八王寺の白藤」は9日、花房の先端まで花が開き、まさに満開となった。
推定樹齢300年で幹回り5.3mあり、東西28m、南北18mのフジ棚からびっしりと白い花房を下げている。9日も見物客に切れ目がなく、見事な咲きっぷりに声をあげて驚き、青空と白い花のコントラストに目を見張っていた。
これに限らず県央地域のフジの花は今が盛りだ。三条市・八幡宮の弁天島にあるフジも満開。池で育つアヤメかカキツバタの紫の花が咲き始めている。
井栗にある三条指定文化財の天然記念物「万葉の藤」も満開だ。ただしフジのつるがからみつくエノキの大木の緑が茂っていることもあり、とくに道路側からは花を確認しづらいが、裏に回って見ると満開になっているのがわかる。