昨年、新潟市の古町芸妓が米作りに取り組む柳都米プロジェクト「柳都の舞」が注目を集めたが、ならば弥彦温泉は誕生したばかりの弥彦温泉のキャラクターをデザインした酒造りをと9日、弥彦温泉のおかみたちが醸造に使うコメの田植えを手植えで行った。
弥彦観光協会(野地誠会長)と弥彦の蔵元、弥彦酒造(金子秀二社長)が企画し、弥彦の11施設のおかみでつくる「弥彦おかみ会」(川上志保代表)に持ち込んでスタートした。
弥彦おかみ会はことし3月、専門学校生と協働して各施設を擬人化した11のキャラクターを完成させ、キャラクターを生かしたスタンプラリーやSNS投稿キャンペーンを展開した。さらにキャラクターを生かした弥彦のPRをと、ラベルにキャラクターをデザインした日本酒を企画。弥彦酒造が弥彦のブランド米「伊彌彦米(いやひこまい)」で醸造している酒「國酒(こくしゅ) 伊彌彦」のキャラクターバージョンのような形で作る。
このプロジェクトの皮切りで田植えを行ったもので、6人のおかみが参加。長靴に帽子で水を張った田んぼに入り、苗を手植え。「行ける気がしない」、「足が抜けない!」と子どものように笑いが絶えなかった。
年内に4合瓶で2,000本を作る計画。ラベルのデザインもこれから検討し、おかみ会はこのあとも酒の仕込みなどでかかわっていく。
弥彦おかみ会代表、「割烹の宿 櫻家」の川上志保さんは「彌彦酒造の女性が作った『READY!LADY!READY!(レディーレディーレディー)』が’すごくうちで売れている。そいういうのもあって今回の話もおもしろそうだなと思ってお引き受けした」と話した。
弥彦酒造の一級酒造技能士、岡本裕美管理部長は「手塩にかけて作っていただければ絶対にいい酒になると思う」と期待していた。