日本書法教育会で書を学ぶ三条市や燕市を中心とした書道団体「三条蘭亭会」は、会長の死去で解散することになり、14日(土)、15日(日)の2日間、三条市中央公民館で最後の書道展を開く。
三条蘭亭会は1985年に創設し、翌年から書道展を開いている。新型コロナウイルス感染拡大で昨年は中止したが、今回が第33回となる。
五十嵐川の河川改修で三条市から燕市へ引っ越した井上雨石さんが昨年秋、85歳で亡くなった。井上さんに指導を受けていた生徒は学びの場をなくした。
創設から40年近くたって会員は高齢化し、減少した。かつては80人を数えた学生会員も今では1人だけに。これ以上、会の存続は困難と判断し、今回の書道展を最後に解散することにした。
今回は井上さんの遺作7点と22人の会員の作品を合わせて43点、展示する。書道塾を開く副会長の木口操志朗さん (83)は、自身の生徒と一緒に三条蘭亭会を立ち上げた発足当初からの会員のひとり。「解散は残念だが、時代の流れでやむを得ないのかなと思う。会がなくなってもそれぞれに活動の場所を見つけて書を続けていってほしい」と話した。
14日は午前9時から午後5時まで、15日は午後4時半まで。入場無料。