東京2020パラリンピック開会式で国歌を歌い新潟県三条市の市民栄誉賞を受賞した三条市出身の全盲のシンガー、佐藤ひらりさん(20)のファミリーコンサート「おもいでの森」が6月26日(日)午前11時から三条市体育文化会館で開かれ、パンクロックバンド元「ザ・ブルーハーツ(THE BLUE HEARTS) 」の梶原徹也(かじわら てつや)さんがゲスト出演する。
当初3月6日に予定されていたコンサートだが、新型コロナウイルス感染拡大のため、この日に延期された。延期されたことで新たに梶原さんの出演が決まった。
ひらりさんと梶原さんは、エンタメを通じて、誰も排除しない「まぜこぜの社会」をめざす「一般社団法人 Get in Touch」を通じた付き合い。昨年、東京五輪パラリンピックの関連イベントで世界配信されたライブイベント「まぜこぜアイランドツアー」に2人とも出演した。
梶原さんはバリアフリー・ロックバンド「サルサガムテープ」やフリースクールでの音楽活動などの取り組みも行っている。
今回のコンサートでは、梶原さんとの共演ににとどまらず、バケツとカラーガムテープを使って太鼓を作るワークショップも行う。参加費は500円で、参加者にはコンサートにステージに上がり、自分で作った太鼓をたたいて共演してもらう。
ひらりさんの母、絵美さんは「ブルーハーツの世代の親が子どもと一緒に見に来てくれたらうれしい」と話す。
コンサートの内容は盛りだくさん。燕三条戦隊カジレンジャーショーに始まり、三条市の三人制プロバスケットボールチーム「SANJO BEATERS.EXE」を盛り上げるチアダンスチーム「Beat CHEER Kids」が出演する。
さらに「未来チャレンジステージ」として市内のややこさんと梨本ゆいさんがギター日弾き語り、小学生の浅見さくらさんがピアノを演奏、三条市出身のパネルシアターのたまちゃんの歌と、ピアノ・アコーディオン奏者のめぐみおねえさんががコラボレーション。そしてトリをひらりさんと梶原さんが務める。
「Twill Kids FES」としてチケット制でスーパーボールやヨーヨーつり、射的などの縁日ブースを用意。県内唯一の自転車紙芝居屋のみやびやきんとうさんが紙芝居を披露し、懐かしルーレットゲームも。4コマ漫画家のくっつーさんによる塗り絵と迷路遊びコーナー。
ほかにも焦がし絵でネームプレート作り、燕三条の会社が擬人化キャラクター「燕三条 匠の守護者」のトレーニングカードの紹介、三条マルシェのキャラクター「鍛冶ガール」の応援と遊びきれないほどだ。
料金は前売り、当日とも小学生500円で小学生未満は無料。前売りチケットの問い合わせなどは三条市内の横山酒店(0256-32-6245・三条市東裏館2-4-12)、三条市中央公民館内の三条市生涯学習課(0256-47-0048・三条市元町13-1)。