新潟県燕市の大河津分水通水100周年を記念した田んぼアートの田植えが21日、大河津分水さくら公園わきの田んぼで行われた。
燕市は毎年、吉田地区で田んぼアートの製作が行われているが、それとは別に今回は通水100周年記念の特別版。水田をカンバスに黄、紫、赤、白、緑色の色鮮やかなイネを使って地上絵を描く。
図柄は「大河のの恵み」をテーマに信濃川と大河津分水路の景観をイメージし、通水で農業が発展したことを米俵の絵柄で表現し、通史100周年のロゴを配置する。
21日の田植えには、関係者や市民ら約50人が参加。時折、小雨がぱらつくあいにくの天気だったが、長靴をはいて田んぼに入り、腰を曲げて苗を手で植えた。最後の記念写真では1文字ずつ印刷したカードを持って「ありがとう!大河津分水大好き!」と掲げた。田んぼは堤防下にあるので、穂が伸びたら見学台を設置しなくても絵柄を確認できるはずだ。
妻と8カ月の長男と参加した市内の38歳の男性は、「ホームページを見て100周年の田植えがあるんだと思って参加した」。実家は田んぼがあるが、田植えは初めての体験で長男を前向き抱っこしながらのスタイルで田植えし、「楽しかった。子どももきょろきょろ不思議がって見ていた」と話していた。