14日から29日まで「ARTギャラリー HAFU」(新潟市北区太夫浜)で個展「ー寄せては帰しー古田木綿子展」を開いている新潟市のアーティスト、古田木綿子(こだ ゆうこ)さん(50)は21日、同ギャラリーでミニライブ「たぎる喜びのうた」を開き、20人近くが来場して古田さんの演奏に聴き入った。
古田さんは秋田県湯沢市出身。1997年に新潟大学教育学部美術家彫塑専攻を中退。北海道で開かれたアイヌモシリ一万年祭で即興歌唱を行ったこともある。アフリカの打楽器「ジャンベ」の奏者でもある。
ライブでは即興演奏を披露した。ストローで水に息を吹き込んで泡の音やその音を加工したり。声を出してそこからイメージをどんどんと膨らませて手をたたいたり、足で床を踏みならしたりと瞬間芸術を生み出した。
「この空間を感じながら歌ってみました」と古田さん。最後は得意のジャンベを激しくたたいた。そのリズムに誘われるように海外でも活躍する新潟市の舞踊家、堀川久子さんがたまらず飛び入りし、即興で踊り出した。古田さんは堀川さんのワークショップに参加するなど親しくしており、衝動的な2人のコラボレーションが堪能できる貴重なライブとなった。
ギャラリーのオーナー、佐藤春夫さんは「こういう力がある。私たちには。ということを思いつつ聴いていた」と2人の熱意に感謝し、敬意を表していた。