燕市道金、不動大社(相田亜弓代表)で29日、春季大祭に伴う火渡りが行われ、70人ほどが参拝に訪れて火渡りに挑み、所願成就や病気平癒を祈った。
毎年5月最後の日曜に春季大祭を行っている。新型コロナウイルスの感染拡大で2年前は火渡りを中止し、昨年は直前まで火渡りを中止の予定だったが急きょ、簡単な形で火渡りを行っており、今回はマスク着用など感染防止に配慮しながらも本来の形で行った。
相田代表が祭主を務め、白装束を着た一般信者ら20人近くとともに執り行った。境内に高さ1.5メートルほどある大護摩を設けた。玉串を捧げ、長い竹ぼうきのような道具を使って点火。たちまち大護摩は炎に包まれ、20メートル以上も離れていても熱くていられないほどの火勢となった。
もくもくと煙を上げるなか、般若心経を唱え、信者が願いを託した札木をくべ、弓太刀行事や火鎮めの儀、参拝者のはらいなどを行った。
火が収まると歩く場所を整え、金幣(きんぺい)を掲げた相田代表を皮切りに紙垂(しで)を手にした信者が願いを込めて火渡りし、さらに一般の参拝者が続いて手を合わせて願いを込めて火渡りした。
火は消えているとはいえ、熱せられた土は「あちちっ!」と飛び跳ねるようにして火渡りする人もいたが、その分、ご利益に対する期待も膨らんでいた。