「音楽の力でお年寄りに元気を」とソプラノ歌手の瀬尾奈々子さん(60)=東京都豊島区=は30日、高齢者福祉に役立ててほしいと出身地の新潟県燕市に10万円を寄付した。
瀬尾さんの旧姓は丸山。県立巻高校から武蔵野音楽大学大学院へ進み、ウィーン国立音楽大学オペラ科に学んだ。近年はポップスを収録したCDを相次いでリリースし、ライブハウスでの演奏など活躍のフィールドを広げている。
これまでも燕市内で演奏活動を行っており、1年半前から燕市小牧の実家で音楽サロンを開設。生徒は75歳以上が多く、認知症の人もいて、月1回の音楽サロンを楽しみにしており、「しだいに表情が明るくなってることにやりがいを感じる」と瀬尾さんは言う。
そこで高齢者施設で過ごすお年寄りからも歌の力で少しでも元気になってもらおうと、童謡や音楽などのCDと歌詞カードの購入費として10万円を寄付した。30日に燕市役所を訪れた瀬尾さんは、鈴木力市長に寄付を包んだのし袋とあわせて2020年9月にリリースしたデビューアルバム「Risoluto(リゾルート)」もプレゼントした。